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ウイッグってなんだか抵抗あるなあ

カウコウクン
カウコウクン
今猿婆、ウイッグを作ったんだって?

今猿婆
今猿婆
そうなんだ。オーダーメイドで2ヶ月もかかったよ。

カウコウクン
カウコウクン
使ってみてどうだった?

今猿婆
今猿婆
思ったよりも自然な感じで、誰も気づいた人はいなかった。いろいろ調べてみたから参考にしてね。

薄毛に悩んでいる女性は意外と多いらしい

個人的には、特に60代に入ってから髪がなんだか寂しくなって、ボリュームとこしが無くなり、分け目が気になり始めました。

目立つほどの薄毛になったという自覚は無かったのですが、ある日偶然、頭の上から撮られた写真をみて、分け目が目立っていることに愕然としました。

そうなると、どんどん気になり始めて、街でも年配の方の髪の毛に目がいくようになりました。70代、80代とおぼしき女性の髪に注目してみると、ほとんどの方の髪がかなり寂しくなっており、80代では薄毛とみられる方が非常に多いことに気づきました。

ある調査では、50代、60代では、約15%の方が、過去1年の間に「薄毛・抜け毛」の自覚症状があったと回答していました。

別の国際的な研究調査によると、50歳以上の女性の半数以上が薄毛を経験しているとの記載もありました。

一般的に女性は閉経すると、いわゆる女性ホルモン、エストロゲンが減少することによって髪のボリュームが減っていくと言われています。

「閉経後の女性は、加齢とホルモンの変化により、一般的に抜け毛が発生します。年齢を重ねると、誰でも抜け毛や薄毛が目立つようになるのです」とシェパード氏。

「エストロゲンレベルが下がり始めるのもこの時期で、髪の成長速度が遅くなり、髪が細く見えるようになります。エストロゲンとプロゲステロンの低下もまた、抜け毛の原因となります。これらのホルモンは、通常、髪を早く成長させ、頭髪を長く維持させるものだからです」

(出典:BAZAAR美容コラム『閉経後の半数以上の女性が「抜け毛」を経験、治療法の選択肢はさまざま』)

私の友人は、髪質が固く、白髪になっている方が多いのですが、中には私と同じように髪質の柔らかい人もいて、同じように髪にボリュームが無くなっていました。

ここ数年、そのうちウイッグにしようかと考えていましたが、思い立って、ウイッグについて調べてみることにしました。

ウイッグにはいろいろある

ウイッグのことは、いつもお世話になっている美容師さんに何度か相談していました。

美容師さん曰く、自分のお客さんでウイッグを買って、成功した人はいない、とのコメント。

某有名メーカーは、軽い気持ちで無料試着に行くと、高額なウイッグを買わされてしまう可能性が高いようです。

調べてみると、ウイッグにはいろいろな種類があり、用途は医療用とそれ以外に分類されます。また、タイプでは、フルウイッグ、ハーフウイッグ、ポイントウイッグがあります。

装着方法もピン、クリップ、両面テープ、編み込み式などがあるようです。素材は、人毛、人工毛、ミックス毛(人毛+人口毛)の種類があります。

人毛は自分の髪と同じように美容院などでカラー出来ますが、人工毛は色を変えることはできません。

製法は、オーダーメイド、セミオーダーメイド、既製品の種類があり、当然ですが、オーダーメイドのものは高額になります。

メーカーも沢山ありますが、レディスアデランスとフォンテーヌ(アートネイチャー)の大手2社がシェアの60%を占めているとのことです。どちらのウイッグも高額です。

私もそうだったのですが、ウイッグは1回買ったら一生使える、と思っている方もいると思いますが、耐久年数があるようです。一般的には、2~3年程度と書いてあることが多く、使い方、メンテナンスにもよりますが、2~5年が目安なようです。

ドライヤー等による熱や、紫外線や皮脂、経年劣化による退色、静電気のよる縮れ、無理な力をかけることによるダメージなどが劣化の原因だということです。また、ウイッグの土台の部分はネット状と人工皮膚に分けられますが、この部分も劣化します。

ウイッグの修理はサービス内容に入っているメーカーが多いかと思いますが、保証期間に制限がある場合もあります。また口コミ等を見ると、修理を依頼すると、新しいウイッグの購入を強く勧めるメーカーさんもあるようです。

ウイッグは自分の髪と同様にお手入れが必要で、シャンプーするのが基本です。ウイッグ専用のシャンプーを勧めるメーカーもあり、人工毛に比べると、人毛の方はお手入れが面倒なようです。

どのメーカーにするか

メーカーによって、価格、アフターケア、その他いろいろ違いがあるので、マトリックスにまとめてみました。

基本的にはフルオーダーのフルウイッグに関する情報です。各メーカーさんのホームページ情報から作成しており、一部開示していない部分等については、ホームページ以外の口コミ等などから補足している部分があります。

資料:各社のホームページ

いろいろ調べてみると、レディスアートネイチャーとフォンテーヌの2大メーカーは価格的にちょっと高いと感じました。レディスアートネイチャーはCMを見ると凄く良さそうですが、店舗に行って見積もりしてもらうまで価格が不明で、ホームページに掲載されていません。電話で質問しても決して価格を明かさない、という口コミもあり、不安に感じました。

有名メーカーの中では、ファッション用スヴェンソンは元が医療用ウイッグのメーカーなので比較的信頼できるのではないかと考えました。

いつもお世話になっている美容師さんに相談してみたところ、その美容室に出入りしているウイッグを扱っている方がいるから、とりあえず話を聞いてみたら、と教えてもらい、まずはお話をうかがいました。

ウイッグの特徴及びアフターケアなど

うかがったのは、サキナウイッグというメーカーでお話をうかがった方もやはり美容師さんでした。そのお話の内容は以下の通りです。

ウイッグは1本植え(通常は3本程度を束ねて植える)で、フィリピンの工場で職人さんが1本、1本手で植えています。その後、日本に送られ、日本人が複数人で検品、最終スタイリングするので、注文から納品まで約60日かかるそうです。

髪の毛が根元から立ち上がっているので、自分でウイッグをふんわりさせる必要はありません。

お手入れは、ボールや洗面台にシャンプーを入れて洗い、何度かすすぎます。タオルドライしてそのまま乾かしておけば、翌日には乾いています。毎日つけるのであれば、3,4日に1回が理想だそうです。

形状記憶構造のため、乾いたら元の形に戻ります。

くし形のストッパーで髪に留め付ける仕組み。タイプによって、ストッパーが2~4つのものがある。ストッパー2つであれば、簡単に装着できます。

装着方法は担当者が丁寧に教えてくれます。装着のコツは大切で、ちょっとしたコツを掴むことによって、自然に見せることができます。

ウイッグをつけている方を何人か見ましたが、ウイッグ感がなく非常に自然な仕上りになっていました。ほぼヅラ感はなく、素人は見ても分からないレベルでした。

ベースにリバーレースを使用しており、装着していても付けているという感じがしません。とても軽く、装着して暑く感じたりすることはありません。

消臭効果があり、紫外防止にもなるため、夏は帽子の代わりにかぶると便利です。

カラーバリエーションは25パターン以上あり、好みのものを選ぶことができます。自然にふんわりさせたい、つむじをカバーしたい、などのニーズに応えることができます。

アフターケアがしっかりしていて、リセット(7,000円)したり、修理(22,500円)したりできます。リセットは約14日間かかり、新品同様になって返ってくるそうです。

毎日使用している場合は、半年に1回程度のリセットを行うと、新品同様になり、何年も使えるそうです。

ストッパーはあまり破損しませんが、破損した場合には交換可能です。人毛は退色しますが、人工毛なので退色がありません。

ウイッグを選ぶうえでのポイント(私見)

美容師さんにうかがったポイントは色でした。完全に自分の髪を隠してしまうのでなければ、自分の髪の色と馴染まないと違和感があります。

カラーしている場合は、カラーした直後は色が濃くなっており、日が経つに従って色が明るくなってくるそうです。そのため、カラーした直後にウイッグを作りに行くと、結果として色が馴染まないので、ウイッグをつけてる感がでてしまうそうです。

個人的な見解ですが、一番大事なのは、試着してみて本当に気に入ったか、違和感がないか、という点です。

お店の方に勧められ、自分ではちょっと違和感があったけど購入してしまうのは止めた方がいいと思います。

私も最初に自分のウイッグをつける時は、かなり抵抗感がありました。他人に、つけてるなあ、と思われるのではないか、と少し疑心暗鬼になったりします。

自分でとても良く似合うと納得して購入したものであれば、いずれ抵抗感は払しょくできると思います。

ウイッグのつけやすさも大事です。自分でやってみて簡単に出来そうなものを選ぶのが良いと思います。購入したものはクリップ(ストッパー)で2か所止めるだけなので、不器用でも大丈夫でした。

もちろん価格も大事です。ウイッグは一生使えるものではなく、2年程度で買換え、修理が必要になります。メーカーによっては保障期間終了後の修理は受付けていないところもあるようです。

2,3年での買換え・修理を前提に、その価格が自分のニーズと予算に合っているのかを十分に検討すること大切です。

人毛か、人工毛(もしくはミックス)によって、お手入れの大変さや、美容院等でカラー出来るかが違ってくるので、よく考えた方が良さそうです。

またメーカーによっては、高額なウイッグを購入させようとして、かなり強く勧誘してくるところもあるようなので、気軽な気持ちで無料試着体験に行く前に、そのメーカーの口コミ等を収集した方が良いと思います。

ウイッグを使ってみての感想

いくつか試着してみて、フィットタイプ(209,000円)という、トップのふんわり感をキープできるウイッグを購入することにしました。

2ヶ月後にウイッグが到着して、担当の方につけ方を教えてもらいました。真っ直ぐつけるのではなく、ちょっとずらしてつけると良いようです。

美容院で見てもらったところ、違和感がないし、自然に見えて、なかなか良くできてるね、との美容師さんのコメントでした。

他のお客様が買ったウイッグをいくつか見てきた美容師さんが言ってくれたので、少し安心しました。

友達に会ったり、お稽古ごとに行ったりいろいろな所にウイッグをつけて出かけましたが、これまで誰もウイッグと気づいた人はいません。

髪がたっぷりしているので、少し若く見える気がします。

サキナウイッグについて

長くお世話になっている美容師さんに紹介されたので、自然な流れでしたが、後から調べてみると、いろいろと悪い口コミがある事を知りました。

紹介による販売方法をとっており、マルチ商法という口コミもありました。微妙なところですが、会員(ビューティーパートナー?)みたいなものになると、手数料が入るようなので(詳細は開示されていないので不明です)、マルチ商法ではないとは言い切れないと思います。

ウイッグを購入するだけであれば、個人的には特に問題ないと割り切っています。